開発情報
OpenPNE3のインストール その2 ~ブラウザからのアクセス~
10 / 17 金曜日 2008
開発チームの川原です。
前回は、現在のOpenPNE3のセットアップ方法についてまとめました。
https://www.openpne.jp/archives/611/
今回は、バーチャルホストの設定をして、OpenPNE3をブラウザで見てみましょう。
Webサーバにより外部に見せるディレクトリはOpenPNE3のルートディレクトリ直下にある
webディレクトリです。
この中に、index.phpやURLの見え方を変更するための.htaccessファイルなどが含まれています。
また、symfony側が発するエラーメッセージなどを正しく表示するために、
エイリアスを使って、symfonyが用意しているデータにアクセスできるようにしなくてはいけません。
Apacheの設定
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
バーチャルホストを追加します。
今回は、OpenPNE3を「/var/www/OpenPNE3」というディレクトリにチェックアウトして
http://openpne3/ というアドレスでアクセスできるようにするという想定で設定を行います。
<VirtualHost *:80>
DocumentRoot /var/www/OpenPNE3/web
ServerName openpne3
Alias /sf /usr/share/pear/data/symfony/web/sf
<Directory />
AllowOverride All
Allow from All
Order allow,deny
</Directory>
<Directory /sf>
AllowOverride All
Allow from All
</Directory>
</VirtualHost>
Alias /sf /usr/share/pear/data/symfony/web/sf
で指定しているエイリアスの先は
PEARのdataディレクトリにある 「symfony/web/sf」 ディレクトリを指定します。
なお、PEARのdataディレクトリ(ここでの例は「/usr/share/pear/data」)は
$ pear config-show | grep data_dir
を確認することにより、PEARのdataディレクトのパスが分かります。
最後に、サーバの再起動を忘れずに
$ /etc/rc.d/init.d/httpd restart
ブラウザからOpenPNE3を見る
ブラウザでアクセスするPCから、
openpne3 という名前でセットアップしたサーバにアクセスできるようにしておいてください。
Windows XP環境であれば、
「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc」下にある hosts ファイルを編集することにより実現できます。
デフォルトで設定されているはずの
127.0.0.1 localhost
のように、
XXX.XXX.XXX.XXX openpne3
(XXX.XXX.XXX.XXX はOpenPNE3を導入したサーバのIPアドレス)
の一行を追記してください。
http://openpne3/ にアクセスして、次のような画面が出れば成功です。
初期設定の状態であれば次のログインIDとパスワードでログインできます。
Pc Address: [email protected]
Password : password
また、メールサーバーの設定が正しく行われていれば
招待を行うことができます。
先ほどのログイン画面にある「新規登録」から
招待する人のメールアドレスを2回入力して送信します。
届いたメールのURLから新規登録を行うことができます。
現状では、メンバー一覧からメンバーを選択しマイフレンドになるといった
最小限のSNSに必要不可欠である、人間関係を表現するということは
できるようになっています。
OpenPNE3は、まだコアをしっかりと組み立てている状態です。
今後は、日記やイベントなど、OpenPNE2までに存在したすべての機能を
symfony のプラグインによって追加します。
さらに、OpenSocialにも対応しますのでOpenPNE2よりも、
より拡張がやりやすくなるように開発を進めています。
trunkに新機能をマージしました
10 / 16 木曜日 2008
開発チームの仲宗根です。
toranekoさんに提供していただいたコードをtrunkにマージしました。
追加された機能は以下の通りです。管理画面内の機能なのでtrunkからチェックアウトしてお試し下さい。
提供して頂いた機能
管理画面から小カテゴリ毎にコミュニティ作成の可/不可を設定
管理画面内でリンクを辿れるようになり、画面の遷移がスムーズに
ダウンロード
【実運用中のSNSで開発版を利用する場合は、まず充分な動作テストを行うことをおすすめします】
バグ報告・パッチ提供
バグ報告・パッチ提供は
・公式SNSの日記・コミュニティ
・trac.openpne.jpにてバグチケット作成(trac.openpne.jpのアカウントが必要です)
公式SNSでの報告、trac.openpne.jpのアカウント取得は公式SNSに参加する必要があります。
招待が必要な場合はOpenPNE公式SNS招待希望フォームより申請をお願いします。
Subversionからアクセス
・Subversionレポジトリからの最新開発版のチェックアウト方法
svn checkout https://trac.openpne.jp/svn/OpenPNE/trunk/
OpenPNE3のインストール その1 ~symfony導入からOpenPNE3導入まで~
10 / 14 火曜日 2008
※この記事の情報は OpenPNE3-alpha2 時点のものであり、最新ではありません。正式版 OpenPNE3.0 は、この手順通りに導入することはできません。
最新のセットアップ情報は OpenPNE3 セットアップ手順 のページをご覧ください。
現在開発中のOpenPNE3を実験的に動かしてみたい!
開発に関わってみたい!
というヒトのために、現在のOpenPNE3をインストールするための方法をまとめてみたいと思います。
今回はOpenPNE3で利用しているsymfonyの導入に関して記していきたいと思います。
前提として以下のものがインストールされているものとします。
・Apache
・PHP(5.1以上)
・PEAR(1.4.0以上)
・MySQL
・Subversion
以下の例は、CentOS5.2のものです。
まずは、PEARを利用してsymfonyをインストールしてしまいましょう。
symfonyの導入
チャネルを登録をします。
$ pear channel-discover pear.symfony-project.com
チャネルが正しく登録されれば以下のコマンドによりパッケージ一覧を見ることができるでしょう。
$ pear remote-list -c symfony
symfonyをインストールします。
$ pear install symfony/symfony
これだけで、symfonyの導入が完了します。
ちゃんと導入されていのるか確認してみましょう
以下のコマンドを実行します。
$ symfony -V
symfony version 1.1.4 (/usr/share/pear/symfony)
ここで、バージョンが表示されますが、その後にあるカッコの中身が symfony のライブラリが
インストールされた場所になります。
これは後ほど必要になりますので、メモなどをしておくと楽でしょう。
これで、symfonyのインストールは完了です!
次に、OpenPNE3を導入します。
OpenPNE3チェックアウト
今回は、開発中の最新版をOpenPNE3というディレクトリを指定してチェックアウトします。
$ svn co https://trac.openpne.jp/svn/OpenPNE3/trunk OpenPNE3
設定ファイルコピー
チェックアウトが終了したら、OpenPNE3の設定を行います。
OpenPNE3のconfigディレクトリには、設定しなくてはいけないファイルが3つ存在します。
OpenPNE2のconfig.php.sampleのように、*.sampleファイルを.sampleなしのファイルにコピーします。
$ cd OpenPNE3
$ ls config/*.sample | sed -e 's/\.sample$//g' | awk '{print "cp "$1".sample "$1}' | sh
config/ProjectConfiguration.class.phpの編集
$ vi config/ProjectConfiguration.class.php
3行目の ##SYMFONY_LIB_DIR##
の箇所を symfony のライブラリがあるディレクトリに置き換えます。
これは上記のsymfony -V で確認したものになります。
例:
require_once '/usr/share/pear/symfony/autoload/sfCoreAutoload.class.php';
データベースの設定
データベースの設定を行います。
以下のコマンドを実行します。
これは、データベースのDNSを設定するものです。
パスワードやデータベース名は適宜変更してください。
$ symfony configure:database mysql://root@localhost/OpenPNE3
これにより、config/propel.ini と config/databases.yml ファイルの設定が変更されます。
新規にデータベースを作成します。
$ echo "CREATE DATABASE OpenPNE3 DEFAULT CHARACTER SET utf8" | mysql -u root
config/databases.yml を編集します。
最後の行に、以下の1行を追加してください。
encoding: utf8
このとき、上の1行
dns: 'mysql://....
の行の書き始めに合わせるようにしてください。
タブは使ってはいけません。スペースでそろえるようにしてください。
以下のコマンドを実行することにより、上で設定したデータベースに
テーブルの作成や、初期データの挿入が1度に行われます。便利ですね。
$ symfony propel:build-all-load pc_frontend
パーミッションの設定
最後にパーミッションを適切なものに変更します。
$ symfony project:permissions
これで下ごしらえが完了しました。
現在は、このような手順を踏む必要がありますが、
インストールの手順は今後もっと簡単になるように変更されると思います!
次回はブラウザからアクセスできるようにします。
OpenSocialを研究中です
10 / 08 水曜日 2008
今月より、OpenPNE3の開発に関わることになりました開発チーム川原です。
前回の海老原さんの記事でもあったように、OpenPNE3では
OpenSocialに対応していて、OpenPNEにどんどん機能を拡張できるようになります。
そこで、一足お先にPartuzaを使ってOpenSocialの研究を行っています。
画像にある、ToDo Listや電卓といった便利なガジェットをはじめ、
SNSの人間関係情報の上で動作するアプリケーションの開発が可能となっています。
今回の目標として、さりげなく便利なOpenSocialアプリを開発してみようと思います。
まだ、手探りの状態なので
「こんなの作ってみた!」とか「OpenSocialを使ったこんな便利なものがある」
という耳寄りな情報がありましたら、ぜひとも開発チームの川原 ([email protected]) まで
連絡をください!
OpenPNE3用のsymfonyプラグイン向けの対応を進めています
10 / 06 月曜日 2008
開発チームの海老原です。
OpenPNE3 では、以下のふたつの方法で Social Application の開発をおこなっていけるようにします。
- ・symfony プラグインを利用して Social Application の開発をおこなう方法
- ・OpenSocial アプリケーションを作成し、それを OpenPNE から利用する方法
OpenSocial アプリケーションに関しては、 以前手嶋さんが紹介していた、 “Partuza” 上で動くアプリケーションを作ってもらうよう、手嶋荘住人の川原君に頼んでみました。どんなアプリケーションができてくるのか楽しみです。 OpenPNE3 も負けじと OpenSocial に対応しなければ!
さて、現在、海老原は symfony プラグインを利用して Social Application の開発がおこなえるように対応を進めています。
symfony プラグインは本来的にはアプリケーションではなく、 symfony というフレームワークの機能を拡張するためのものなので、 OpenPNE というアプリケーションを拡張できるようにするために若干手を加えたり、テンプレート拡張やアクションへのフックをおこなえるようにしたりと、様々な対応をおこなってきました。
それらの機構が alpha3 になってようやく使い物になってきそうです。興味のある方にはぜひ OpenPNE3 上で動く Social Application を作っていただき、コア側で提供している Social Application 関連の機能に対して、「ここが使いにくい」「こういう風にしてくれたらこんなアプリケーションもつくれるのに……」などといったフィードバックを是非いただきたいと思います。
まあまずは alpha3 リリースですね。 OpenPNE2 安定版のリリースも刻々と迫ってきていますが、なるべく早く alpha3 を出せるよう頑張ります!
※OpenPNE3 はまだまだ発展途上です。そこで、 OpenPNEプロジェクトでは一緒にOpenPNEを育ててくれる方を募集します。
プログラミングはもちろんのこと、デザインやドキュメントなど、どのような形の協力でも構いません。OpenPNEを発展させたいという強い意志をお持ちの方は、是非開発チームの海老原 ([email protected]) までご連絡ください。お待ちしております。
そろそろ OpenPNE3 のコーディング規約を決めておきたい
10 / 03 金曜日 2008
開発チームの海老原です。
いま OpenPNE3alpha3 に向けて少しずつですがコードを書きはじめています。
そこで気になっていたのが(前から気にしていたんですけど)、現状の OpenPNE3 には明確なコーディング規約がないことです。
いまのところは書き慣れている OpenPNE2 のコーディング規約(PEAR標準コーディング規約に準拠)にあわせて書いていたのですが、これが symfony のコーディング規約 とまったく違うということを alpha2 をリリースしてから知ってしまい、どうしようかと悩み中です。
自動生成されるコードは(Propel などの symfony 以外のプログラムが生成するものを除いて) symfony のコーディング規約に準拠して作られているのと、 symfony に寄贈できるコードが生まれてくるかもしれないことを考えると、OpenPNE3 も symfony のコーディング規約に従って進めていくべきではないかと思っています。
自分以外の開発者も出てくるので、そろそろコーディング規約を揃えていかないとマズい気がします(自分が書いたコードだけでも、OpenPNE2に従ったものと symfony に従ったものとでどっちつかずになっています……)。インデントなど最低限の規則だけでも、あるだけで随分違ってくると思うので、まずはその辺から作っていきたいですね。
「Partuza」OpenPNE3用のアプリ開発を今から試せる。
10 / 03 金曜日 2008
OpenPNE3ではOpenSocialAPIに対応し、OpenPNEを拡張するアプリケーションを開発できるようになります。
これはとても良い仕組みなのですが、現在のOpenPNE3の開発版では、まだAPIの実装が完了していません。
OpenPNEの実装が終わるまでアプリケーションの開発を待たなくてはならないのは、ちょっといやですね。
そんなあなたにPartuzaをおすすめします。
Partuza is an example Open Social – Social Network Site that uses Apache Shindig. The goals of Partuza are to: * Allow open social gadget developers to develop quickly and in private on their local, open social compliant servers. * Serve as an example of how to implement open social support using shindig in your own social site.
PartuzaはOpenSocialAPIの動作を試せる、サンプルのSNSアプリケーションです。
OpenPNEと同じようにPHPで書かれているので、親しみやすいと思います。
OpenPNE3はsymfonyプラグインと、OpenSocial、二つの方式で拡張アプリケーションが開発出来るようになります。
OpenSocialはオープンなAPIです。
OpenPNEがAPIに対応する前にもPartuzaを使えば、ソーシャルアプリケーションの開発を試すことが出来ます。
OpenPNE3alpha3 の開発をはじめます
10 / 01 水曜日 2008
開発チームの海老原です。
OpenPNE2開発の関係で、1ヶ月近く開発がストップしてしまっていた OpenPNE3 ですが、ようやく alpha3 リリースに向けて動きはじめます。
リリース日程や内容についてはまだ確定していませんが、海老原としては開発者MLの「[openpne-dev:438]OpenPNE3alpha3 について」で提案した以下の内容を目標としたいです。
- ・携帯電話対応
- ・権限管理用の機構を追加([openpne-dev:437] の B-1 を試実装)
- ・テンプレート拡張の際、拡張対象のテンプレートを設定ファイルで設定する形に変更
- ・プラグインを管理できるように
- ・アクションへのフックが容易になるように
- ・(余裕があれば)OpenSocial 対応
とにかく、「基本機能の実装や改善をおこない」、「ある程度のソーシャルアプリの開発がおこなえるような状況」にしていくことを目指し、 alpha3 、頑張っていこうと思います。
また、 OpenPNE3 はまだまだ発展途上です。そこで、 OpenPNEプロジェクトでは一緒にOpenPNEを育ててくれる方を募集します。
プログラミングはもちろんのこと、デザインやドキュメントなど、どのような形の協力でも構いません。OpenPNEを発展させたいという強い意志をお持ちの方は、是非開発チームの海老原 ([email protected]) までご連絡ください。
OpenPNE3 に関する提案をポストしてみました
09 / 29 月曜日 2008
開発チームの海老原です。
OpenPNE3 についての提案を、OpenPNE.jp 内のコミュニティ「OpenPNE3開発チーム(仮)」、OpenPNE開発者MLでポストしてみました。
OpenPNE3開発チーム(仮)
http://sns.openpne.jp/?m=pc&a=page_c_home&target_c_commu_id=626
※閲覧したい方は OpenPNE.jp への参加が必要です。海老原宛([email protected])に問い合わせいただければ招待状をお送りいたします。
現時点で以下の提案をおこなっています。
興味のある方は是非「OpenPNE3開発チーム(仮)」コミュニティ、もしくはOpenPNE開発者MLで議論に参加してください!
これからも、 OpenPNE3 についての開発の進行状況、提案や議論の内容などを、こちらのブログにて告知していきます。お楽しみに。
OpenPNE勉強会@大阪へSkype参加しました。
09 / 21 日曜日 2008
受け取った要望や質問をシェアしておきます。
・OpenPNE3の開発中のバージョンでもリリースされたら、ZIPで取得できるようにして欲しい
=>ZIP版をリリースする。
・OpenPNE3.0では2.12の機能は引き継がれるの?
=>レビューは「小窓レビュー」に形を変えて実現する。
=>PNEBIZは3.0には含まれない。
=>その他旧機能は、ショックがないように3.0移行される。形が変わる可能性はある。
・OpenPNE2.12から3.0へはスムーズに移行できるの?
=>ノンカスタマイズであればスムーズに移行できるような仕組みを用意する。
0922追記
なんとOpenPNEコア開発者の海老原さんは、ZIPバージョンを既に用意していたとのこと。
現在の安定版と同様、 .tar.gz, tar.bz2, .zip 形式でのダウンロードが可能なようにはなっています。
ダウンロードURLをわかりにくく掲載しているのは、現在の OpenPNE3 の完成度を考慮してのことです。実際、ダウンロードして試している人はいるようなのでとりあえず機能しているかなとは思います。
とはいえ、ダウンロードしたい人ができないのは問題なので、もう少し浅い階層にダウンロードURLを提示するようにした方がいいかなとは思います。
こんな配慮をしてくれていた海老原さん。利用者に優しいんだか、優しくないんだかよくわからないですが、こんな危険を承知の上でOpenPNE3の人柱になってくれる方、どしどし募集中です!
今ぱっと思いついたのですが、OpenPNE3の開発クレジットの中に、人柱ありがとうコーナーを設けようかなと思います。OpenPNE3是非使ってみてください!